自己愛性人格障害に負けない

自己愛性人格障害の人と関わって疲弊しました。そのような人とどう立ち向かったらいいのか考察しました。

兄の自殺

兄は自宅で首をつって亡くなりました。母が発見したそうです。

 

私も働いていない男の兄弟がいるなんて、重荷すぎました。

事件を起こしたらどうしよう…と心配もしていました。

 

私が小学校の時は仲が良かったのですが、中学入った頃から仲が悪くなりそれ以来まともに口を聞いていませんでした。

亡くなったと聞いて、ほっとした部分もあります。将来お金の面での苦労の種が一つ減ったと。

 

と同時に、ここまで子供を追い詰めた両親に対しては幻滅しました。

なぜ更生させようとしなかったのか。

 

両親は相談事を聞いてくれるような人ではありません。子供に一切関心がないのです。

 

子供の変化にいち早く気付いて、声をかけるとか話を聞いてくれるとか、そういう暖かい人ではありません。

話したところで「お前が悪いんだ」と返ってくるだけ。そういう人に悩み事を打ち明けようなどと思いますでしょうか。

 

私も本当なら頼れるお兄ちゃんでいてほしかったですが、そんな願いは叶わないとわかっていました。

 

兄は遺書を残していたそうです。

「もうダメだ」のようなことが書かれていたとか。

 

やはりそうです。

自己愛性人格障害の毒を受けた人は、絶対的に愛情が不足していて、自分に自信がありません。

外に出ていかないので、ほかに相談する人もおらず、家の中だけというごく限られた世界しか知らない人です。

 

そういう人が親から否定されてばかりいたら、自分には生きている価値がないと思うのも当たり前ではないでしょうか。

 

私も長いこと兄と話していませんでしたから、今更話すのもというのもあって、関わりませんでした。

働いていたり用事があれば帰りも遅くなりますし、気にしないようにしていました。私が何かしたところで、何も改善しないのだろうとも思っていました。

一度サイトから請求されたようで困っていたと親から聞きましたが(エッチなサイトでしょうね)、どうしたらいいのだろうと対策を考えました。まぁ、無視が一番ですね。

 

自己愛性人格障害の親を持つと、子供が暴れるというケースがありますが、兄はそのようなことはありませんでした。少し壁に当たるということがあったくらいです。

 

恐らく、ただただ自分を責め続けていたのではないでしょうか。

心の弱い人程、自分を責めます。耐えきれなくなったら、終わりにしてしまう道を選びます。

 

兄が亡くなった時、母親が言った言葉

「心が弱かったからね…」

 

その時私は違和感を覚えました。

「私の育て方が悪かったのかな…」とならないことに。

 

当時は自己愛性人格障害という言葉を知りませんでしたから、違和感を説明することはできませんでした。

 

でも、今ならわかります。

「子供が自殺しても、自己愛性人格障害は自分の非は認めない」ということに。

 

母親は悲しんでしましたが、それならなんでもっと早く兄の心を救ってあげられなかったのでしょうか。本当に大事にしている息子なら、相手の気持ちをくんで、人として尊重するはずです。

人として認めてあげましょう。親なら。

 

少し前に「なぜ兄が亡くなったんだと思う?自分に悪いところはあったのかなと思わない?」と母親に聞いてみました。

 

愕然とする言葉が返ってきました。

「私にも悪いところがあったと思うよ。でもお父さんが『働け!』って言ってたから死んだのよ」

息子の自殺の原因を、旦那のせいにしたのです。

「この人、頭おかしい」と思いました。

 

息子が亡くなったら、自分にどこか悪いところがなかったか考えないのでしょうか?

ノートに書いたりしないのでしょうか。

そして、自分はどうあるべきなのか、二度とこういうことが起きないようにするにはどうすればいいのか。

こういうのを考えないのでしょうか。

 

親としてではなく、人として信じられませんでした。

 

あと「みんな働かないのは、そういう家系なのよ」とも言いました。

母親の弟がそうだったから、自分の息子、娘(姉のこと)が働かないのも家系のせいだと。

 

毒親って、どこまでも毒だなと思いました。

人としての感情がない人が異常であると気付かず、外の世界は優しい人がたくさんいることも知らず、女性のことも全く知らず、人生を終わりにしてしまうなんて…悲しずぎます。

 

もし毒親自己愛性人格障害が周りにいて悩んでいる人は、どうか命を大事にしてほしいな、と思います。

 

よく「自分が死んで反省すればいい」と言う人がいますが、自己愛性人格障害は、自分のせいで人が自死しても決して反省などしません。

 

周りの誰かに、必ず責任転嫁します。

もし、身内など近い人でない場合、被害者が亡くなったことすら記憶から消してしまうかもしれません。

 

それくらい、なんとも思わないからこそ自己愛性人格障害なのです。

自己愛性人格障害の子供

自己愛性人格障害の親を持つと、高確率で子供も自己愛になります。

多くは社会に出て一般人と同じように生活をしていますが、一方で…。

 

働かない、ニートも数多く生息します。

 

自己愛性人格障害の親にさんざん否定をされ、全く褒められない幼少時代を過ごすと、自信がない子に育ちます。

 

子供を自分の所有物だと思っていて、親の言うことは聞くのが当たり前という考え。

子供を支配し、否定し、相対的に自分が優位に立とうとする人。

子供に対して罪悪感を抱かせてコントロールする親なんて最悪だと私は思います。

 

私の家族の話をしますと、両親は自己愛性人格障害です。

それ以外は、姉、兄、そして母の弟…この3人が無職でした。

 

おじさんに当たる人は、祖父母が亡くなってから同じ建物に住んでいました。

と言っても入口は別でしたので、同居という感じではありません。

 

家の名義はおじさんでした。おじさんの家に私達が引っ越していきましたので、おじさんの面倒も見ることになりました。

 

3人のニートの健康保険、年金を、私の親は20年くらいの間払い続けたのです。

おじさんに至っては住居としては別なので、お小遣いとして月4万も与えていました。

 

引っ越してくる時に「金払え。払わないと実力行使だ」などという手紙ももらったそうです。

なんともまぁ複雑すぎる家庭ですね。。自分でも恥ずかしいです。

 

おじさんは祖父母が生きていた時からずっと働いていません。

姉も高校中退して、ほんのわずかに働いている時がありましたが、すぐに辞めました。(恐らく1ヵ月も経っていないでしょう)

兄は高校行ってる時からバイトしていまして、卒業してからも働いていましたが、職場で少し注意?されたことがあったようで、それ以来働いていませんでした。

 

すごいですよね…。ニート量産。。

おじさんがニートだからと言っても、なぜここまでニートばかりになるのでしょうか。

母方の祖父母が自己愛性人格障害だったかよくわかりませんが、ニートにさせてしまった上、お金も払い続けてしまっていた、というのが理解できませんね。

 

そのおじさんを、姉も兄も見ているので、ぬくぬくと育ってしまったのでしょうか。

 

唯一私だけが、両親以外で働いている人間です。

唯一、この環境に疑問を感じている人間かもしれません。

 

3人に共通するのは、「少し働いていた時期はあるけど、何か嫌なことがあるとすぐに辞めてしまい、そこから二度と働けなくなってしまう」というものです。

 

メンタルが非常に弱いです。

ちゃんとした愛情をもらっていないと、少し注意されただけで豆腐メンタルになってしまうのでしょうか。

 

3人もニートがいて、何も対処しなかった両親に対しては、やはり苛立ちを隠せません。

 

普通の事務の女である私が、(おじはともかく)姉と兄を養っていけるはずなんてありません。

私にはプレッシャーでした。

未来のことを考えると気が重くなる。

 

普段はそう考えていませんでしたが、たまに家庭のことを考えると重荷でした。

 

 

そんな中、3年前に兄が自殺しました。

自己愛性人格障害を治すには

自己愛性人格障害は治らないと言われています。

精神科医でさえ、関わりたくない、と。

 

なぜなら

 

自己愛性人格障害である人は、自分の非を絶対に認めないから、絶対病院にも行かない。

病院に行くことで自分の脳の正体を知り、向き合うのを非常に恐れている。

自分の非を認めるのは、自分の死よりも怖いもの。

医学的に自分の欠陥を認められたら、生きていけない程つらい。

 

こういった理由があります。

 

なので、精神科を訪れる人は、おのずと被害者となる人だけとなります。

 

「私もしかして自己愛性人格障害なのかもしれない」と思う人は実際はそうではないことが多いようです。

仮にそうだとしても、どういう部分がいけないのかがわかっているなら、更生は可能です。

 

私も、元カレと付き合って半年と少し経ったくらいに

「なんでこの人はこうなんだろう」と感じていた疑問を調べていたら、自己愛性人格障害という言葉を知りました。

 

勉強していき、自分にも当てはまるんじゃないかとも思いました。

ですが、私は自己愛特徴を知っているし、実際の自己愛性人格障害の人の危ない面も見てきて「こういう人になってはいけない!」と思うところがたくさんありましたので、強い意志があれば大丈夫かと思います。

 

なぜ、自己愛にこだわるのかと言いますと。

 

実は、私の両親も自己愛性人格障害なのです。

 

父親は毎日母親をどなり、母親もまた要領が良くないので、そりゃ注意されるよ…と思います。

 

両親についてはまた別の機会に書きます。

 

 

さて、親が自己愛性人格障害であると、子供も高確率で自己愛になる。

これは元カレのケースもそうですが、当てはまると思います。

 

犯罪をする人は親から愛されなかった人が多いですよね。本人もまた被害者であるともいえますが、大体その親も自己愛性人格障害のことが多いです。

 

愛情だと思ってやっていることが、全く逆効果になってしまっているんですね。

 

秋葉原の加藤容疑者、少年A…。

もちろん、親がそうだからと言って、犯罪をおかしていいわけではありません。

 

少年Aの両親は、自己愛である以前に、人として大事な部分が欠落していますよね。

感覚が人とはあまりにもズレている…。被害者の親御さんに対して、よくそんな事が言えるな、という。

 

普通だったら「申し訳ありません…」とたくさんたくさん謝るところを

「自分達は悪くない」どころか「何が悪いのかがわかっていない」というズレ。

 

頭のネジがぶっ飛んだ人は、世の中にたくさんいると思います。

ですが、人間は「気付くこと」が一番大事なのではないかと思っています。

 

 

私は子供の頃から両親がおかしいことに気付いていましたが、なぜかというのはわかっていませんでした。

 

元カレをきっかけに、自己愛性人格障害を知り、特徴や心理も勉強して、今までのことが全部線でつながりました。

 

半面、「子供の気持ちは全く考えておらず、自分のことしか考えていない」という事実を知ることにもなりました。

 

子供は親の所有物

親の言うことは絶対

学費は返さないといけない

言うことを聞かなければ暴力をふるってもいい

子供のことに無関心。考えているのは自分の老後のことだけ

 

 

私は親に支配される気もないし、奴隷になるつもりもないです。

 

毒親の思考がわかった今では、絶対にこうなってはいけないと思っています。

私は毒親の考え方はまったく理解できません。親になったらわかる、という言葉がありますが、絶対にわからないと思います。

 

毒親の元で育って、洗脳されずにこれたのは

「この人おかしい」

と昔ながらに思っていたからだと思います。

 

今は自己愛性人格障害の性質を知っているからこそ、自分の感覚は間違ってなかったのだという確固たる自信があります。

 

多くの人は毒親に育てられても、どんなにひどいことをされても

「やっぱり親だから…」

と思ってしまうのだと思います。

 

罪悪感を与え続けられた結果ですね。

 

もう自分を痛めつけるのはやめよう。必要以上に罪悪感を持つのはやめよう。

自分の人生を一番に考えよう。

 

そう思ったら、これしかありません。

 

毒親を捨てること。

 

元カレもそうですが、自己愛性人格障害を受け継いでしまっている人というのは、なんだかんだ親を許してる、ということでもあると思っています。

 

親は自分に暴力をふるった。

でも俺は親を許す。

 

ということは、

 

俺も弱い人間には暴力をふるっていい。

なぜなら、俺は親を許したし、子供も俺を許してくれるだろう。

 

ということに繋がるのではないでしょうか。

 

負の連鎖というものです。

 

 

毒親を許したら、周りの人達に迷惑がかかります。

例えば自己愛の男性が結婚したら、奥さん、子供にまで及びます。

 

その毒親がお金の無心をするような人だったら、、

 

間違いなく、奥さんにも被害が及びます。

 

それなのに、自己愛夫は「親なんだから許せ」とズルズル毒に引きずり込まれます。

 

自分の大切な人を苦しめるような毒親を、親だからといって許せますか?

 

自己愛性人格障害がどんどん下の世代に繁殖していくのは、「親を許す」ことが原因なのではないかと思っています。

 

女性の場合、例えばあなたの彼氏の親が暴力をふるう人であった場合、そして彼氏がその親を許している場合、結婚したら必ず父親と同じ人になります。

 

そして義理のご両親は決して味方になってくれず、旦那は親の味方。

「お前が悪い」と言われ続けます。

 

負の連鎖を断ち切るには、毒親を持つ人が気付くこと。

毒親のしてきたことがどれだけ人を傷つけてきたのかを理解し、自分は決して同じようにならないという強い意志が必要です。

 

私もそこはきちんとしなくてはいけないと思っています。

 

ですが、私は自己愛性人格障害の人の気持ちが理解できないし、人は対等だと思っていますので、考え方も何もかもが別次元だなと思います。

 

毒親の元に育っているのに、何が正しいのかを考え続け、「この人おかしい」と思うところが世間一般寄りであると気付きました。

 

毒親がしてきたこと、私には子供にそんなことはできないと思います。

普通の親であればこうする、という感覚が自分にあってよかったと思います。

 

残念ながら、親世代の自己愛性人格障害は一生治らないと思います。

ただ、まだ結婚していない人がどう親と向き合うかで、連鎖を防ぐことができます。

 

この悪魔のような性質を持った自己愛性人格障害を、下の世代の人に増やしたくないと強く思えば、例え親が自己愛だったとしても、被害を増やすことはないのではないでしょうか。

 

 

己との戦いはまだまだ続きます。

どのようにして自己愛性人格障害は生まれるか

普通の人には理解できないような自己愛性人格障害は、どのようにして生まれるのでしょうか。

 

多いのは、家庭環境だと言われています。

溺愛されすぎて「俺は偉い」となるケースや、大事にされずに育って「俺は本当はすごいんだ」と虚勢をはるケースがありますが。

 

元カレの場合は、両方だと思っています。

 

父親が暴力をふるうタイプ。

母親が「うちの子は悪くない」というモンスターペアレントのタイプ。

 

やはり父親モラハラ、DVであると、息子もそうなる場合が多いようです。

殴られて育ってるんだから、俺も同じことやっていい、と思ってしまう人が多いのかと思います。

 

一方で母親は、子供の悪事を全く注意できない人のようです。

 

高校の時に学校に呼び出されて、その時母親が

「うちの子の何が悪いんですか!」と先生に対して言ったそうです。

 

呼び出された原因はわかりませんが、呼び出しをされるくらいのことをしたのであれば

「すみません…」と子供の代わりに謝るのが普通ではないでしょうか。

 

いじめをする子の親が「うちの子は悪いことはしていません!」と絶対に認めないケースがあるかと思いますが、子供が子供なら親も親だなというケースです。

 

そんな両親の悪いところを十分に受け継いだと思われる元カレ。

 

「俺は悪くない!」というのは母親に似ていて、

「俺が絶対だ!」というのは父親に似ている。

 

私は元カレから暴力はふるわれたことはありませんでした。

ですが、いつかDVに発展するだろうなというのはわかっていました。

 

「ここは俺の家だ!」と言っていましたし、家事が完璧でないと「違う」と冷たく言われていました。

 

 

前の彼女さんと別れる時は「別れる方向に持っていった。その為に冷たくせざるを得なかった」と言っていました。

 

彼女さんと同棲していたのですが、彼女さんが出ていくように仕向けた、と。

 

何をしたのかは言っていませんでしたが、毎日のように暴言をはいたか、暴力もふるったのかもしれません。

 

「別れる為にはしょうがなかった」

と自分の言動が悪くないように言っていますが、出ていくくらい、相当ひどいことをしたのだろうと推測できます。

 

ある時には

「俺は言ってはいけないことを言って、たくさん人間関係を壊してきた。だからあまり言わないようにしてる」とも言っていました。

 

自己愛性人格障害だと、たくさん人を傷つけることは自覚しているようです。

ですが、「言わないようにしてる」というのは、心ではひどいことを考えているということでもあると思います。

 

自己愛である彼も、どこまで言ったら関係が壊れるかは勉強してきたようです。

それでも、端々に現れる違和感、異常さは隠し通せません。

 

私が見てきた怪物の一面は、氷山の一角だと思われます。

人間として生きていくには、本心剥き出しではやっていけないとは本人もわかっています。

 

だから、これ以上は言ってはいけないということはしないだけで、これくらいだったら大丈夫だろうということはやっているけど、それでもちょっとしたことで周りが「あれ?」と気付く。

 

気付いた人がいたら壊すか逃げる。

そういうことを繰り返していくのです。

 

本心を隠しながら、人間の心を持っていないのに、人間のフリをして生きていかなければならないのは、不運な人であるとも言えます。

人間として生きていくにはどうすればいいのか、今までの経験から境界線を勉強することはできますが、それでも「自分は普通の人とは違う」と痛感させられる。

生きづらさを常に抱えていているという印象です。

 

 

またある時、「俺の周りではよく人が死んでる」とも言っていました。

その言い方からすると、親戚などの身近な人ではないだろうなと思いました。

 

「高校の時、周りで誰か死ななかった?」とも言っていました。

 

自己愛性人格障害と深く関わると、多くの人は心を壊します。

罪悪感を与え続けられ、自信をなくし、人として認めらない…。

 

そうなった時、心の弱い人程、どんどん自分を責めていきます。

そして、耐えられなくなった人は自死を選びます。

 

自己愛の周りでは、自死が多いです。それくらい、人の精神も肉体も破壊させてしまいます。

 

自己愛性人格障害と言われるヒトラーの歴代の奥さんは、皆自死です。

 

STAP細胞で話題になった小保方さんも自己愛性人格障害と言われていて(演技性人格障害でもあると思います)、やはり周りで自死がありました。

 

元カレの周りでは一体どれくらいの人が…。

そう思ってしまいました。

 

高校の時の亡くなった子の話。

高校の時、母親を呼び出された時の話。

 

聞いたのは別々の時ですが、もしかしたら…。

点と点でしかないですし、結びつける情報もないですが、もし元カレが他の子をいじめていたとしたら…。

 

その先は、想像するのも恐ろしいです。

今後、事実は知ることもないのですから。

 

またある時こう言っていました。

「自分に都合の悪い記憶は変える」と。

 

自己愛性人格障害は記憶を改ざんする特徴がありますが、それは自分でしてきた悪事を認めることができない為です。

 

 

「人間関係を破壊してきた」

「周りでよく人が死んでる」

 

どちらも言っていた時は、どこか悲しそうでした。

 

自己愛性人格障害は、生きている本人もつらいのでしょう。

ですが、残念ながらそういう人を救う気持ちにもなれません。

自己愛性人格障害は人の気持ちが理解できない

自己愛性人格障害は、誰かに共感するということはありません。

脳の障害によって、共感できないのです。

 

ある時、地元の駅で信号が変わって横断歩道を渡っている時、向かい側の道で若い男性が私の行く方向(横断歩道の先の道で行こうとしていた方向)に向かって歩いてきました。

 

「なんか変な人…」

 

直感でそう思った私は速度を緩め、その男性に先に行ってもらおうとしました。

 

そしたらその人は

「なんか警戒してない?ねぇ」

と話しかけてきました。

 

繁華街ならともかく、地元でいきなり話しかけてくる人は怖いと思い、Uターンして別の道を遠回りして帰りました。

 

帰宅後、元カレに怖い思いをしたとLINEで伝えたら、ナンパだと思われ、ショックだった私は

「そんな風にとらわれて悲しい」と返しました。

 

そしたら。

 

「文章だから解釈を間違うことはあるよ。でもさ、怖い思いをしたんだったら帰り道で電話してくればよくない?」

 

との返事が。

 

変な人から逃げようと必死だったんです。

ナンパの一種かもしれないけど、地元で同じ方向に行く人にからまれて、家まで付いてこられたら嫌だし、怖かったんです。

 

どの道を行こうか必死で考えている時に、電話をする余裕などありません。

 

その気持ちを察してくれることはありませんでした。

 

「そっか。それは怖いね」

そう言ってほしかったのですが、共感してくれることはありませんでした。

 

 

「電話してくればよくない?」という発言。

 

注意するのが、これはアドバイスとして言ってるわけではないのです。

 

「そんなに怖い思いをしたのに、電話をしてこないのが悪い」と暗に言ってるのです。

 

「電話して少しでも落ち着いたらいい」と相手を心配する気遣いではないのです。

少しの違いですが。

 

 

自己愛性人格障害は、絶対に自分の非を認めません。

悪いと言ってたとしても、本心では思っていません。

 

「悪かった。でも~」と続きます。

 

でもの後は

「そっちだって○○すればいいんじゃないの」

 

あたかもこちらが悪いかのように言い返してきます。

 

「そういう気持ちになった私が悪いのかな…」と思わせます。

 

もしくは

 

「こっちだって傷ついた」と言ってくる場合もあります。

加害者どころか、被害者であるかのように言ってきます。

 

自己愛性人格障害は、被害者意識がとても強いです。

全部、人のせいにします。

 

自分の非を認めるのを、とても恐れています。

認めるくらいなら、他の誰かを悪者にした方がいいという考えです。

 

その為なら、相手がどれだけ傷つこうが平気なのです。

何より、自分を守るのに必死なのです。

 

反省し、次は同じことがないようにするのではなく、人のせいにする。

 

 

昔の彼女さんと付き合っている時、女友達と2人でご飯に行ったことがあるらしく、それを責められたそうです。

 

その話をしていた時に言っていたのが

「俺は悪くない!」という言葉。

 

自己愛性人格障害の人がよく言う言葉です。

 

その彼女さんと付き合っていた頃地震があって、元カレは地下にいたらしく地震に気付かなかったようです。

転職活動中で仕事もしていなく、家に帰ってもTVも見なかったのだとか。

 

そんな中彼女さんから電話が。

「なんで心配しないの?」と言われた元カレは

「気付かなかったんだよ。なんで俺が心配しないといけないんだ。お前が心配しろよ」

 

と答えたようです。

 

責められるのが嫌い。全部人のせいにする特徴がよく表れてると思います。

 

本当に相手を想っていたら

「えっ、地震あったの?大丈夫?」となるのではないでしょうか。

 

心配してくれないという彼女さんの悲しい気持ちを差し置いて、

「お前が心配しろ」とよく言えたものです…。

 

地震…余震もたくさんあったのに、気付かないことなんてあるのでしょうか…。

 

元カレはその彼女さんに「人の気持ちが理解できないよね」と言われたそうです。

 

自己愛性人格障害の異常さは、他の人にもわかるものです。

自己愛性人格障害は恩を売りたがる

自己愛性人格障害は、やたらと恩を売りたがる傾向があります。

 

気遣いをしてくれて、優しい。最初はそういう印象であることも少なくないです。

「親切な人」そう思って信じると嫌な思いをすることがあります。

 

人に何かをしてあげたいという気持ち。皆さんあると思います。

自然と湧き上がる気持ちですよね。

 

ですが、自己愛性人格障害の人は、心の底から相手のことを思って行動することはありません。

 

皆さん、誰かに何かをしてもらった時、こう言われたことありませんか?

「あなたのことを思ってやった」

「感謝して」

 

このようなことを言う人は、その親切は相手のことを考えてやっていません。

 

全部、自分の為です。

 

「これをしてあげた俺(あたし)すごいでしょう」

どういうことかと言うと。

 

俺を評価しろ!

 

ということです。

 

「ありがとう」を言わないと不機嫌になる人、いますよね。

 

もちろん、何かをしてありがとうと言われたら嬉しいですよね。

ですが、「何かをしてあげたい」という気持ちに、見返りは求めていないことが多いでしょう。

 

あまりに感謝されなかったり、それが当たり前になっていたら違うかもしれませんが、初めから自分への評価を求めてはやらないのではないでしょうか。

 

自己愛性人格障害は、初めから見返り(=自分への評価)を求めてやたら親切にしてきます。

なので、期待するような言動が返ってこないと

 

「なんで感謝しないんだ!」となるのです。

 

見返りを求めない親切心。

見返りを求める親切心。

 

行動は同じでも、原動力が違います。

 

会社でも「あの人に○○してあげたのにありがとうって言われなかった!」と言う人が昔いましたが、その女性は常に誰かの悪口を言っていました。

 

私に対しても「○○さん(私)ってハート強いよね」と言ったり。(私が嫌われてると言いたい)

 

その女性は毎日遅刻してきたり、他の女性の悪口を人事に30分くらい電話で愚痴ったりするような人でしたので、人事がクビにしました。

 

見てる人は見てます。因果応報です。

 

さて、元カレの話に戻すと。

 

私と付き合う前の話で、ある時踏切の中におばあさんがいたそうです。

もうすぐ電車が来る、ひかれてしまう。

 

そう思った元カレは、おばあさんを助けたそうです。

 

ところが、そのおばあさんはありがとうも何もなく去っていってしまったとのことです。

 

その事に対して

「助けてあげたのに感謝もされない!俺死ぬところだったのに」

と怒っていました。

 

何年前の話をそんなに怒っているのか…。

 

助けたことはいいことだと思います。

ですが、本当に勇敢な人だったら

 

「昔おばあさんを助けたんだよ。今頃元気かな」

となるのではないでしょうか。

 

「感謝されないことに対する怒り」

それを何年もずっと恨んでいること。

 

その現場を見たわけではないのでわかりませんが、もしかしたら元カレはおばあさんを助けるために突き飛ばしたのかもしれない。

もしくは、すごい勢いで引っ張ったのかもしれない。

 

すごい剣幕で怖かったのかもしれません。

だって、助けてくれたのに何も言わないなんて、何か理由があるのでは、と思ってしまいました。

 

自己愛性人格障害は自分が不利になるようなことは言いません。

事実を捻じ曲げて、改ざんして自分の都合がいいように話を作り変えて人に話します。

 

だからきっと、おばあさんは怖くてただ立ち去るしかなかったのだろうと推測します。

 

お礼を言わない人より、それをいつまでも恨む方が異常だと思います。

 

 

その元カレは何か買ってきてくれることがありましたが(食べ物とかでも)、わざとらしくありがとうを言わないといけない雰囲気がありました。

 

お礼も1回だけではなく、何回も。

 

「俺がしてやったんだから感謝しろよ」という目。

 

自己愛性人格障害が親切にする理由はもう一つあって。

 

それは「親切にすることで上下関係を作る」ことです。

「してやったのだから、感謝して当然」と相手に圧力をかけ、かつ自分に歯向かえないようにするのです。

 

「あと時俺はこうしてやったのに…」などという昔の話をいつまでも引っ張り続け、

「言うことを聞かないとどうなるのかわかってるだろうな」という無言の脅しをかけ、

「言うことを聞かない自分は悪いんだ…」と相手に罪悪感を与えること。

 

罪悪感を与える。

これが自己愛性人格障害がやる心理操作です。

 

例えば、子供に対して

「今までかかった学費を返せ!育ててやったんだ。感謝しろ!」という毒親と一緒です。

 

そして、罪悪感を与え続け、自信をなくさせ、自分にいつまでも従わせる。

 

自己愛性人格障害の一番の目的は

 

自分だけの奴隷を作り、ずっとそばに置いておくこと。

 

その為、最初に人に親切にするのです。

 

やたらと人に親切にしてくる人がいたら、その人が本心でやっているのか、ただ自分を賞賛してほしいだけなのか、よく観察してみるといいと思います。

 

特徴を知れば知る程、恐ろしい脳をしています。。

自己愛性人格障害は社会でも評価されない

元カレは営業をしていました。「会社で俺が一番成績がいい」と言っていました。

 

それなら、評価もされているし、和やかな雰囲気になるはずです。

 

いつもは週末に会うことが多かったのですが、ある時仕事終わりに会ったことがありました。

 

会った時、笑顔などではなく「なんとも言い難い、誰かに対する憎しみ」のようなものを感じました。

私なのかな?とも思いましたが、恐らく仕事で何かあったのでしょう。

 

私は彼氏に会ったら、つらいことも吹っ飛ばせるような気持ちになる、と信じていました。

ですが、彼にとっては私は「救いとなるような人」ではなかったのでしょう。

 

それくらい、自己愛性人格障害が普段抱えてるストレスは大きいものです。本人もつらいのです。

 

また「自分をつらくしているのは、自分自身である」ということにも気付かないのです。

 

彼はある時、仕事で遅刻をしたようです。

上司に注意されたら、普通は謝って終わりだと思います。

 

ですが、彼はこう言ったようです。

 

「営業成績見てくださいよ」

 

上司の立場からしたら「いやいや、今その話してないだろう」「そういう問題じゃない」だと思います。

 

自己愛性人格障害は、誰かに注意されることが耐えられない障害です。

注意された「内容」ではなく「この俺が注意されるなんて!」という怒りを感じるようです。

 

皆さまの会社にもこういう人、いませんでしょうか。

 

「だからそういうことじゃなくて」

「なんでそういう発想になるんだ」

 

という人。

そういう人は、自己愛性人格障害である可能性が高いです。

 

その元カレの発言から本心を読み取ると

「営業成績1番のこの俺が、遅刻ごときで注意されるなんて!もっと俺を評価しろ!」

 

こうであると推測できます。

遅刻に全く関係のない「成績」が出てくることから推測は容易です。

 

このような「ズレた発言」をするような人が、社会的に評価されるわけがありません。

 

営業成績がいいのは素晴らしいことだと思います。

ですが、それで「俺は偉いんだ」と傲慢になることとは違います。

 

成績がいいのなら、なぜ評価されないのか。その理由を考えてみることすらしない。

 

1番成績が良かったのは1度かもしれない。

もしかしたら、成績の為に姑息な手を使っているのかもしれない。

 

ある時言っていました。

「買わない理由をつぶしていく」と。

 

それで買わせる方向に持っていくんだとか。

 

自己愛性人格障害の人は、相手の気持ちを想像することができません。

営業は無理矢理買わせるのではなく、「買いたいと思ってもらえるようにする」のが一番いいのではないでしょうか。

 

やり方が卑怯なのかもしれません。

後輩のお客様を無理矢理自分がやって、自分の手柄にしているのかもしれません。

 

元カレはスクーターで会社に行っていましたが、天気が悪い時は

「後輩に迎えに来させる」と言っていました。

 

自分より下の人間はこき使う。「来させる」という言い方で、後輩に対してどういう態度をしているのかは想像できます。

 

会社でどう評価されているのかは、普段の言動でわかるものです。

自己愛性人格障害は、普通の社会では適応できないのです。

 

ある時こう言っていました。

「主夫になりたい」と。

 

どうしてそう思うのか、当時は聞くことができませんでした。

 

ですが、その発言でも「会社が嫌だ」ということがわかります。

「20万ちょっとしかもらえない」とも。

 

自己愛性人格障害は、努力が嫌いです。向上心を持つことがありません。

努力して上を目指そうとするのではく、努力をしないで周りを下げて相対的に自分が上になることを望みます。

 

そんな姿勢では、社会でうまくやっていくことが困難なのもわかります。

 

 自分に何か足りない部分があったら、一度認め、二度と同じことが起きないように努めるのが社会人ではないでしょうか。

そうやって一歩一歩成長していくものだと思います。

 

ですが、元カレの言動では、成長はしません。一生。

 

ずっと人に対する不満を持って、「注意する奴が悪い」と人を悪く言い続ける。

自分で自分を苦しめているのです。

 

自分の非を認めることはありません。

 

一体何がしたいんでしょうか。

謎の生き物です。