自己愛性人格障害はあらゆる人を見下す
私が元カレに対して感じた違和感はまだあります。
私と付き合う前の話で、いつの頃かはわかりません。
暇だった時があったようで、出会い系サイトを使っていた、とのことです。
と言っても女性と会って…ということではありません。
自分が女性のフリをして男性を引っかけ、会おうという話をする。
自分は待ち合わせ場所には行かず、ネットでその場所を見る。(街にはカメラがしかけられていて、現場を見ることができるとのこと)
そして…。
女性と会えると思ってわくわく(興奮)している男性をネットのカメラで見て楽しむ、というものでした。
まっっったく、理解できませんでした。
なんでそんなことするんだろう、と本気で思っていました。
でも、当時はまだ、違和感があっても普段は気遣いできるし…と思ってその「違和感」をスルーしていました。
もっと早く気付くべきでした。
この男、ヤバい、と。
そんなことをして何が楽しいんでしょうか。
たとえ暇だったとしても、楽しむことは他にたくさんあるでしょう。
なぜ関係ない人を騙して、それを平然と人に言えるのでしょうか。
「本当に女と会えると思っててバカだ」
のような発言もあったと思います。
時間があるなら、もっといいことに使ってほしいです。
自分の能力を高める、前向きなことに。
彼は女性も軽蔑していますが、女性だけではなく男性も軽蔑していました。
なので、友達はほとんどおらず、唯一仲良くしている人は気弱で、相手の言うことを何でも聞くような人でした。
実際「あいつはサンドバックだから何を言ってもいい」と言っていました。
唯一の友達ですら、見下す。
自己愛性人格障害は、対等な関係が築けません。
「自分より上か下か」それしかありません。
自分の評価を自分ですることができないので、「相対的に自分が優れている」と思い込まなければいけない、脳の障害なのです。
関わる人は、自分より下でなくてはいけないのです。
例え自分より有能である人がいたとしても、自分より上という事実が許せず、その人を無理矢理見下すでしょう。
マウンティングと言われるものより悪質です。
相手の自信を奪い、やる気をなくさせ、自分が上であると思い込ませます。
そうでないと、生きていけない人間なのです。
世の中素敵な人はたくさんいます。自分にない部分を持っている人もたくさんいます。
私はそういう人を見たら「いいなぁ。私もがんばらなくちゃ」と思いますが、自己愛は違います。
どうやら恐怖を感じるらしいのです。
「人より下」である自分が受け入れられないのです。
心の奥ではコンプレックスの塊で、無力なのもわかっています。
ですが、その「無能さ」を本人は認めたくないのです。
だから「相手が自分より下だと思い込んで、自分はまだ大丈夫だ」と思うようです。
人格障害の本はたくさん読んで、心理士などの専門家に話を聞いたりしましたが、どうやったって、自己愛の気持ちは理解できません。