自己愛性人格障害に負けない

自己愛性人格障害の人と関わって疲弊しました。そのような人とどう立ち向かったらいいのか考察しました。

どのようにして自己愛性人格障害は生まれるか

普通の人には理解できないような自己愛性人格障害は、どのようにして生まれるのでしょうか。

 

多いのは、家庭環境だと言われています。

溺愛されすぎて「俺は偉い」となるケースや、大事にされずに育って「俺は本当はすごいんだ」と虚勢をはるケースがありますが。

 

元カレの場合は、両方だと思っています。

 

父親が暴力をふるうタイプ。

母親が「うちの子は悪くない」というモンスターペアレントのタイプ。

 

やはり父親モラハラ、DVであると、息子もそうなる場合が多いようです。

殴られて育ってるんだから、俺も同じことやっていい、と思ってしまう人が多いのかと思います。

 

一方で母親は、子供の悪事を全く注意できない人のようです。

 

高校の時に学校に呼び出されて、その時母親が

「うちの子の何が悪いんですか!」と先生に対して言ったそうです。

 

呼び出された原因はわかりませんが、呼び出しをされるくらいのことをしたのであれば

「すみません…」と子供の代わりに謝るのが普通ではないでしょうか。

 

いじめをする子の親が「うちの子は悪いことはしていません!」と絶対に認めないケースがあるかと思いますが、子供が子供なら親も親だなというケースです。

 

そんな両親の悪いところを十分に受け継いだと思われる元カレ。

 

「俺は悪くない!」というのは母親に似ていて、

「俺が絶対だ!」というのは父親に似ている。

 

私は元カレから暴力はふるわれたことはありませんでした。

ですが、いつかDVに発展するだろうなというのはわかっていました。

 

「ここは俺の家だ!」と言っていましたし、家事が完璧でないと「違う」と冷たく言われていました。

 

 

前の彼女さんと別れる時は「別れる方向に持っていった。その為に冷たくせざるを得なかった」と言っていました。

 

彼女さんと同棲していたのですが、彼女さんが出ていくように仕向けた、と。

 

何をしたのかは言っていませんでしたが、毎日のように暴言をはいたか、暴力もふるったのかもしれません。

 

「別れる為にはしょうがなかった」

と自分の言動が悪くないように言っていますが、出ていくくらい、相当ひどいことをしたのだろうと推測できます。

 

ある時には

「俺は言ってはいけないことを言って、たくさん人間関係を壊してきた。だからあまり言わないようにしてる」とも言っていました。

 

自己愛性人格障害だと、たくさん人を傷つけることは自覚しているようです。

ですが、「言わないようにしてる」というのは、心ではひどいことを考えているということでもあると思います。

 

自己愛である彼も、どこまで言ったら関係が壊れるかは勉強してきたようです。

それでも、端々に現れる違和感、異常さは隠し通せません。

 

私が見てきた怪物の一面は、氷山の一角だと思われます。

人間として生きていくには、本心剥き出しではやっていけないとは本人もわかっています。

 

だから、これ以上は言ってはいけないということはしないだけで、これくらいだったら大丈夫だろうということはやっているけど、それでもちょっとしたことで周りが「あれ?」と気付く。

 

気付いた人がいたら壊すか逃げる。

そういうことを繰り返していくのです。

 

本心を隠しながら、人間の心を持っていないのに、人間のフリをして生きていかなければならないのは、不運な人であるとも言えます。

人間として生きていくにはどうすればいいのか、今までの経験から境界線を勉強することはできますが、それでも「自分は普通の人とは違う」と痛感させられる。

生きづらさを常に抱えていているという印象です。

 

 

またある時、「俺の周りではよく人が死んでる」とも言っていました。

その言い方からすると、親戚などの身近な人ではないだろうなと思いました。

 

「高校の時、周りで誰か死ななかった?」とも言っていました。

 

自己愛性人格障害と深く関わると、多くの人は心を壊します。

罪悪感を与え続けられ、自信をなくし、人として認めらない…。

 

そうなった時、心の弱い人程、どんどん自分を責めていきます。

そして、耐えられなくなった人は自死を選びます。

 

自己愛の周りでは、自死が多いです。それくらい、人の精神も肉体も破壊させてしまいます。

 

自己愛性人格障害と言われるヒトラーの歴代の奥さんは、皆自死です。

 

STAP細胞で話題になった小保方さんも自己愛性人格障害と言われていて(演技性人格障害でもあると思います)、やはり周りで自死がありました。

 

元カレの周りでは一体どれくらいの人が…。

そう思ってしまいました。

 

高校の時の亡くなった子の話。

高校の時、母親を呼び出された時の話。

 

聞いたのは別々の時ですが、もしかしたら…。

点と点でしかないですし、結びつける情報もないですが、もし元カレが他の子をいじめていたとしたら…。

 

その先は、想像するのも恐ろしいです。

今後、事実は知ることもないのですから。

 

またある時こう言っていました。

「自分に都合の悪い記憶は変える」と。

 

自己愛性人格障害は記憶を改ざんする特徴がありますが、それは自分でしてきた悪事を認めることができない為です。

 

 

「人間関係を破壊してきた」

「周りでよく人が死んでる」

 

どちらも言っていた時は、どこか悲しそうでした。

 

自己愛性人格障害は、生きている本人もつらいのでしょう。

ですが、残念ながらそういう人を救う気持ちにもなれません。