自己愛性人格障害に負けない

自己愛性人格障害の人と関わって疲弊しました。そのような人とどう立ち向かったらいいのか考察しました。

自己愛性人格障害を治すには

自己愛性人格障害は治らないと言われています。

精神科医でさえ、関わりたくない、と。

 

なぜなら

 

自己愛性人格障害である人は、自分の非を絶対に認めないから、絶対病院にも行かない。

病院に行くことで自分の脳の正体を知り、向き合うのを非常に恐れている。

自分の非を認めるのは、自分の死よりも怖いもの。

医学的に自分の欠陥を認められたら、生きていけない程つらい。

 

こういった理由があります。

 

なので、精神科を訪れる人は、おのずと被害者となる人だけとなります。

 

「私もしかして自己愛性人格障害なのかもしれない」と思う人は実際はそうではないことが多いようです。

仮にそうだとしても、どういう部分がいけないのかがわかっているなら、更生は可能です。

 

私も、元カレと付き合って半年と少し経ったくらいに

「なんでこの人はこうなんだろう」と感じていた疑問を調べていたら、自己愛性人格障害という言葉を知りました。

 

勉強していき、自分にも当てはまるんじゃないかとも思いました。

ですが、私は自己愛特徴を知っているし、実際の自己愛性人格障害の人の危ない面も見てきて「こういう人になってはいけない!」と思うところがたくさんありましたので、強い意志があれば大丈夫かと思います。

 

なぜ、自己愛にこだわるのかと言いますと。

 

実は、私の両親も自己愛性人格障害なのです。

 

父親は毎日母親をどなり、母親もまた要領が良くないので、そりゃ注意されるよ…と思います。

 

両親についてはまた別の機会に書きます。

 

 

さて、親が自己愛性人格障害であると、子供も高確率で自己愛になる。

これは元カレのケースもそうですが、当てはまると思います。

 

犯罪をする人は親から愛されなかった人が多いですよね。本人もまた被害者であるともいえますが、大体その親も自己愛性人格障害のことが多いです。

 

愛情だと思ってやっていることが、全く逆効果になってしまっているんですね。

 

秋葉原の加藤容疑者、少年A…。

もちろん、親がそうだからと言って、犯罪をおかしていいわけではありません。

 

少年Aの両親は、自己愛である以前に、人として大事な部分が欠落していますよね。

感覚が人とはあまりにもズレている…。被害者の親御さんに対して、よくそんな事が言えるな、という。

 

普通だったら「申し訳ありません…」とたくさんたくさん謝るところを

「自分達は悪くない」どころか「何が悪いのかがわかっていない」というズレ。

 

頭のネジがぶっ飛んだ人は、世の中にたくさんいると思います。

ですが、人間は「気付くこと」が一番大事なのではないかと思っています。

 

 

私は子供の頃から両親がおかしいことに気付いていましたが、なぜかというのはわかっていませんでした。

 

元カレをきっかけに、自己愛性人格障害を知り、特徴や心理も勉強して、今までのことが全部線でつながりました。

 

半面、「子供の気持ちは全く考えておらず、自分のことしか考えていない」という事実を知ることにもなりました。

 

子供は親の所有物

親の言うことは絶対

学費は返さないといけない

言うことを聞かなければ暴力をふるってもいい

子供のことに無関心。考えているのは自分の老後のことだけ

 

 

私は親に支配される気もないし、奴隷になるつもりもないです。

 

毒親の思考がわかった今では、絶対にこうなってはいけないと思っています。

私は毒親の考え方はまったく理解できません。親になったらわかる、という言葉がありますが、絶対にわからないと思います。

 

毒親の元で育って、洗脳されずにこれたのは

「この人おかしい」

と昔ながらに思っていたからだと思います。

 

今は自己愛性人格障害の性質を知っているからこそ、自分の感覚は間違ってなかったのだという確固たる自信があります。

 

多くの人は毒親に育てられても、どんなにひどいことをされても

「やっぱり親だから…」

と思ってしまうのだと思います。

 

罪悪感を与え続けられた結果ですね。

 

もう自分を痛めつけるのはやめよう。必要以上に罪悪感を持つのはやめよう。

自分の人生を一番に考えよう。

 

そう思ったら、これしかありません。

 

毒親を捨てること。

 

元カレもそうですが、自己愛性人格障害を受け継いでしまっている人というのは、なんだかんだ親を許してる、ということでもあると思っています。

 

親は自分に暴力をふるった。

でも俺は親を許す。

 

ということは、

 

俺も弱い人間には暴力をふるっていい。

なぜなら、俺は親を許したし、子供も俺を許してくれるだろう。

 

ということに繋がるのではないでしょうか。

 

負の連鎖というものです。

 

 

毒親を許したら、周りの人達に迷惑がかかります。

例えば自己愛の男性が結婚したら、奥さん、子供にまで及びます。

 

その毒親がお金の無心をするような人だったら、、

 

間違いなく、奥さんにも被害が及びます。

 

それなのに、自己愛夫は「親なんだから許せ」とズルズル毒に引きずり込まれます。

 

自分の大切な人を苦しめるような毒親を、親だからといって許せますか?

 

自己愛性人格障害がどんどん下の世代に繁殖していくのは、「親を許す」ことが原因なのではないかと思っています。

 

女性の場合、例えばあなたの彼氏の親が暴力をふるう人であった場合、そして彼氏がその親を許している場合、結婚したら必ず父親と同じ人になります。

 

そして義理のご両親は決して味方になってくれず、旦那は親の味方。

「お前が悪い」と言われ続けます。

 

負の連鎖を断ち切るには、毒親を持つ人が気付くこと。

毒親のしてきたことがどれだけ人を傷つけてきたのかを理解し、自分は決して同じようにならないという強い意志が必要です。

 

私もそこはきちんとしなくてはいけないと思っています。

 

ですが、私は自己愛性人格障害の人の気持ちが理解できないし、人は対等だと思っていますので、考え方も何もかもが別次元だなと思います。

 

毒親の元に育っているのに、何が正しいのかを考え続け、「この人おかしい」と思うところが世間一般寄りであると気付きました。

 

毒親がしてきたこと、私には子供にそんなことはできないと思います。

普通の親であればこうする、という感覚が自分にあってよかったと思います。

 

残念ながら、親世代の自己愛性人格障害は一生治らないと思います。

ただ、まだ結婚していない人がどう親と向き合うかで、連鎖を防ぐことができます。

 

この悪魔のような性質を持った自己愛性人格障害を、下の世代の人に増やしたくないと強く思えば、例え親が自己愛だったとしても、被害を増やすことはないのではないでしょうか。

 

 

己との戦いはまだまだ続きます。