自己愛性人格障害に負けない

自己愛性人格障害の人と関わって疲弊しました。そのような人とどう立ち向かったらいいのか考察しました。

自己愛性人格障害は恩を売りたがる

自己愛性人格障害は、やたらと恩を売りたがる傾向があります。

 

気遣いをしてくれて、優しい。最初はそういう印象であることも少なくないです。

「親切な人」そう思って信じると嫌な思いをすることがあります。

 

人に何かをしてあげたいという気持ち。皆さんあると思います。

自然と湧き上がる気持ちですよね。

 

ですが、自己愛性人格障害の人は、心の底から相手のことを思って行動することはありません。

 

皆さん、誰かに何かをしてもらった時、こう言われたことありませんか?

「あなたのことを思ってやった」

「感謝して」

 

このようなことを言う人は、その親切は相手のことを考えてやっていません。

 

全部、自分の為です。

 

「これをしてあげた俺(あたし)すごいでしょう」

どういうことかと言うと。

 

俺を評価しろ!

 

ということです。

 

「ありがとう」を言わないと不機嫌になる人、いますよね。

 

もちろん、何かをしてありがとうと言われたら嬉しいですよね。

ですが、「何かをしてあげたい」という気持ちに、見返りは求めていないことが多いでしょう。

 

あまりに感謝されなかったり、それが当たり前になっていたら違うかもしれませんが、初めから自分への評価を求めてはやらないのではないでしょうか。

 

自己愛性人格障害は、初めから見返り(=自分への評価)を求めてやたら親切にしてきます。

なので、期待するような言動が返ってこないと

 

「なんで感謝しないんだ!」となるのです。

 

見返りを求めない親切心。

見返りを求める親切心。

 

行動は同じでも、原動力が違います。

 

会社でも「あの人に○○してあげたのにありがとうって言われなかった!」と言う人が昔いましたが、その女性は常に誰かの悪口を言っていました。

 

私に対しても「○○さん(私)ってハート強いよね」と言ったり。(私が嫌われてると言いたい)

 

その女性は毎日遅刻してきたり、他の女性の悪口を人事に30分くらい電話で愚痴ったりするような人でしたので、人事がクビにしました。

 

見てる人は見てます。因果応報です。

 

さて、元カレの話に戻すと。

 

私と付き合う前の話で、ある時踏切の中におばあさんがいたそうです。

もうすぐ電車が来る、ひかれてしまう。

 

そう思った元カレは、おばあさんを助けたそうです。

 

ところが、そのおばあさんはありがとうも何もなく去っていってしまったとのことです。

 

その事に対して

「助けてあげたのに感謝もされない!俺死ぬところだったのに」

と怒っていました。

 

何年前の話をそんなに怒っているのか…。

 

助けたことはいいことだと思います。

ですが、本当に勇敢な人だったら

 

「昔おばあさんを助けたんだよ。今頃元気かな」

となるのではないでしょうか。

 

「感謝されないことに対する怒り」

それを何年もずっと恨んでいること。

 

その現場を見たわけではないのでわかりませんが、もしかしたら元カレはおばあさんを助けるために突き飛ばしたのかもしれない。

もしくは、すごい勢いで引っ張ったのかもしれない。

 

すごい剣幕で怖かったのかもしれません。

だって、助けてくれたのに何も言わないなんて、何か理由があるのでは、と思ってしまいました。

 

自己愛性人格障害は自分が不利になるようなことは言いません。

事実を捻じ曲げて、改ざんして自分の都合がいいように話を作り変えて人に話します。

 

だからきっと、おばあさんは怖くてただ立ち去るしかなかったのだろうと推測します。

 

お礼を言わない人より、それをいつまでも恨む方が異常だと思います。

 

 

その元カレは何か買ってきてくれることがありましたが(食べ物とかでも)、わざとらしくありがとうを言わないといけない雰囲気がありました。

 

お礼も1回だけではなく、何回も。

 

「俺がしてやったんだから感謝しろよ」という目。

 

自己愛性人格障害が親切にする理由はもう一つあって。

 

それは「親切にすることで上下関係を作る」ことです。

「してやったのだから、感謝して当然」と相手に圧力をかけ、かつ自分に歯向かえないようにするのです。

 

「あと時俺はこうしてやったのに…」などという昔の話をいつまでも引っ張り続け、

「言うことを聞かないとどうなるのかわかってるだろうな」という無言の脅しをかけ、

「言うことを聞かない自分は悪いんだ…」と相手に罪悪感を与えること。

 

罪悪感を与える。

これが自己愛性人格障害がやる心理操作です。

 

例えば、子供に対して

「今までかかった学費を返せ!育ててやったんだ。感謝しろ!」という毒親と一緒です。

 

そして、罪悪感を与え続け、自信をなくさせ、自分にいつまでも従わせる。

 

自己愛性人格障害の一番の目的は

 

自分だけの奴隷を作り、ずっとそばに置いておくこと。

 

その為、最初に人に親切にするのです。

 

やたらと人に親切にしてくる人がいたら、その人が本心でやっているのか、ただ自分を賞賛してほしいだけなのか、よく観察してみるといいと思います。

 

特徴を知れば知る程、恐ろしい脳をしています。。

自己愛性人格障害は社会でも評価されない

元カレは営業をしていました。「会社で俺が一番成績がいい」と言っていました。

 

それなら、評価もされているし、和やかな雰囲気になるはずです。

 

いつもは週末に会うことが多かったのですが、ある時仕事終わりに会ったことがありました。

 

会った時、笑顔などではなく「なんとも言い難い、誰かに対する憎しみ」のようなものを感じました。

私なのかな?とも思いましたが、恐らく仕事で何かあったのでしょう。

 

私は彼氏に会ったら、つらいことも吹っ飛ばせるような気持ちになる、と信じていました。

ですが、彼にとっては私は「救いとなるような人」ではなかったのでしょう。

 

それくらい、自己愛性人格障害が普段抱えてるストレスは大きいものです。本人もつらいのです。

 

また「自分をつらくしているのは、自分自身である」ということにも気付かないのです。

 

彼はある時、仕事で遅刻をしたようです。

上司に注意されたら、普通は謝って終わりだと思います。

 

ですが、彼はこう言ったようです。

 

「営業成績見てくださいよ」

 

上司の立場からしたら「いやいや、今その話してないだろう」「そういう問題じゃない」だと思います。

 

自己愛性人格障害は、誰かに注意されることが耐えられない障害です。

注意された「内容」ではなく「この俺が注意されるなんて!」という怒りを感じるようです。

 

皆さまの会社にもこういう人、いませんでしょうか。

 

「だからそういうことじゃなくて」

「なんでそういう発想になるんだ」

 

という人。

そういう人は、自己愛性人格障害である可能性が高いです。

 

その元カレの発言から本心を読み取ると

「営業成績1番のこの俺が、遅刻ごときで注意されるなんて!もっと俺を評価しろ!」

 

こうであると推測できます。

遅刻に全く関係のない「成績」が出てくることから推測は容易です。

 

このような「ズレた発言」をするような人が、社会的に評価されるわけがありません。

 

営業成績がいいのは素晴らしいことだと思います。

ですが、それで「俺は偉いんだ」と傲慢になることとは違います。

 

成績がいいのなら、なぜ評価されないのか。その理由を考えてみることすらしない。

 

1番成績が良かったのは1度かもしれない。

もしかしたら、成績の為に姑息な手を使っているのかもしれない。

 

ある時言っていました。

「買わない理由をつぶしていく」と。

 

それで買わせる方向に持っていくんだとか。

 

自己愛性人格障害の人は、相手の気持ちを想像することができません。

営業は無理矢理買わせるのではなく、「買いたいと思ってもらえるようにする」のが一番いいのではないでしょうか。

 

やり方が卑怯なのかもしれません。

後輩のお客様を無理矢理自分がやって、自分の手柄にしているのかもしれません。

 

元カレはスクーターで会社に行っていましたが、天気が悪い時は

「後輩に迎えに来させる」と言っていました。

 

自分より下の人間はこき使う。「来させる」という言い方で、後輩に対してどういう態度をしているのかは想像できます。

 

会社でどう評価されているのかは、普段の言動でわかるものです。

自己愛性人格障害は、普通の社会では適応できないのです。

 

ある時こう言っていました。

「主夫になりたい」と。

 

どうしてそう思うのか、当時は聞くことができませんでした。

 

ですが、その発言でも「会社が嫌だ」ということがわかります。

「20万ちょっとしかもらえない」とも。

 

自己愛性人格障害は、努力が嫌いです。向上心を持つことがありません。

努力して上を目指そうとするのではく、努力をしないで周りを下げて相対的に自分が上になることを望みます。

 

そんな姿勢では、社会でうまくやっていくことが困難なのもわかります。

 

 自分に何か足りない部分があったら、一度認め、二度と同じことが起きないように努めるのが社会人ではないでしょうか。

そうやって一歩一歩成長していくものだと思います。

 

ですが、元カレの言動では、成長はしません。一生。

 

ずっと人に対する不満を持って、「注意する奴が悪い」と人を悪く言い続ける。

自分で自分を苦しめているのです。

 

自分の非を認めることはありません。

 

一体何がしたいんでしょうか。

謎の生き物です。

 

 

 

 

自己愛性人格障害はあらゆる人を見下す

私が元カレに対して感じた違和感はまだあります。

 

私と付き合う前の話で、いつの頃かはわかりません。

 

暇だった時があったようで、出会い系サイトを使っていた、とのことです。

と言っても女性と会って…ということではありません。

 

自分が女性のフリをして男性を引っかけ、会おうという話をする。

 

自分は待ち合わせ場所には行かず、ネットでその場所を見る。(街にはカメラがしかけられていて、現場を見ることができるとのこと)

 

そして…。 

女性と会えると思ってわくわく(興奮)している男性をネットのカメラで見て楽しむ、というものでした。

 

まっっったく、理解できませんでした。

なんでそんなことするんだろう、と本気で思っていました。

 

でも、当時はまだ、違和感があっても普段は気遣いできるし…と思ってその「違和感」をスルーしていました。

 

もっと早く気付くべきでした。

 

この男、ヤバい、と。

 

そんなことをして何が楽しいんでしょうか。

たとえ暇だったとしても、楽しむことは他にたくさんあるでしょう。

 

なぜ関係ない人を騙して、それを平然と人に言えるのでしょうか。

 

「本当に女と会えると思っててバカだ」

のような発言もあったと思います。

 

時間があるなら、もっといいことに使ってほしいです。

自分の能力を高める、前向きなことに。

 

彼は女性も軽蔑していますが、女性だけではなく男性も軽蔑していました。

 

なので、友達はほとんどおらず、唯一仲良くしている人は気弱で、相手の言うことを何でも聞くような人でした。

 

実際「あいつはサンドバックだから何を言ってもいい」と言っていました。

 

唯一の友達ですら、見下す。

 

自己愛性人格障害は、対等な関係が築けません。

「自分より上か下か」それしかありません。

 

自分の評価を自分ですることができないので、「相対的に自分が優れている」と思い込まなければいけない、脳の障害なのです。

 

関わる人は、自分より下でなくてはいけないのです。

 

例え自分より有能である人がいたとしても、自分より上という事実が許せず、その人を無理矢理見下すでしょう。

 

マウンティングと言われるものより悪質です。

 

相手の自信を奪い、やる気をなくさせ、自分が上であると思い込ませます。

 

そうでないと、生きていけない人間なのです。

 

世の中素敵な人はたくさんいます。自分にない部分を持っている人もたくさんいます。

私はそういう人を見たら「いいなぁ。私もがんばらなくちゃ」と思いますが、自己愛は違います。

 

どうやら恐怖を感じるらしいのです。

「人より下」である自分が受け入れられないのです。

 

心の奥ではコンプレックスの塊で、無力なのもわかっています。

ですが、その「無能さ」を本人は認めたくないのです。

 

だから「相手が自分より下だと思い込んで、自分はまだ大丈夫だ」と思うようです。

 

人格障害の本はたくさん読んで、心理士などの専門家に話を聞いたりしましたが、どうやったって、自己愛の気持ちは理解できません。

 

自己愛性人格障害という言葉をまだ知らない時

自己愛性人格障害という言葉を知ったのは、前に付き合っていた彼氏がいた時です。

 

しばらくは、自己愛性人格障害というものを知りませんでした。

ですが、付き合っていた時に、たまに「なんだろう、この人…」という違和感を感じていました。

 

例えば。

「女とは話したくないって思ってる男がほとんどだから」

などと突然言い出す。

 

その直前の会話は覚えていませんが、このような発言につながるような流れではなかったです。

唐突すぎて「えっ」と思っていたら別の話になりました。

 

またある時、私に迷惑メールがよく届くようになり、その事を話したら

 

「誰かに情報売られたんじゃない?そういうのやるのって女なんだよね」

と言い出しました。

 

いきなり何を言い出すんだ、この人。と思ってびっくりして、誰かそんなことするような人いたかな~?と考えていたら別の話題にされました。

 

2015年の6月頃だったと思います。

LINEが主流になっていたので、メールアドレスを使用することはほとんどなくなっていましたし、最近誰かに携帯のアドレスを教えた覚えはない…。

 

ですが。

 

1人、アドレスを教えていたのです。

 

その元カレにです。

 

旅行に行こうという話があり、ホテルの予約を元カレにしてもらっていました。

そのホテルの情報を、私の携帯のアドレスに送ってもらっていたのです。

 

迷惑メールがくるようになったのは、それから1カ月も経っていない頃でした。

 

もしかしたら、犯人は元カレかもしれません。

それ以前にLINEが主流になる前に知り合って教えた人なのかもしれません。(ネットワークビジネスをやっている人はいましたし)

 

たまたま別の方の携帯から、情報が洩れてしまったのかもしれません。

 

答えはわかりません。

 

ですが、「そういうの(情報を売る)やるのって女なんだよね」という決めつけ。

女性軽視。男性はそういう汚いことはしない、という勝手な思い込み思い込み。

 

もし元カレがやっていたとして。

 

「犯人は女だ」と言うことによって、自分がマークされることから逃れようとしたのではないか、と思っています。

 

「えっ?!」と私を不安にさせ、人を信じられなくさせ、でも自分は犯人だと思われないようにする。

 

自己愛性人格障害の特徴を勉強して知っている今なら、自己愛はそういうことも平気でするとわかります。

 

「人を不安にさせ、でも俺はそうじゃない」

モラハラをする人は、たいてい彼女や奥さんが他の人と交流があるのを嫌がると思います。

外の世界の常識。それを知らせないで、正しいのは俺と思わせる。

 

元カレは、モラハラだったのです。

 

だって、普通相手が「迷惑メールがきて困っている」と言っていたら

「嫌だよね」となりませんでしょうか?

 

その気持ちを察しないで、「誰かに情報を売られた」と言い出す。

唐突ではないでしょうか。私にはその言動が理解できません。

 

私が感じた違和感はまだまだあります。

 

 

 

 

 

 

自己愛性人格障害とは

自己愛性人格障害

 

その言葉を知っている人はまだまだ少ないと思われます。

なぜなら、TVなどで取り上げられることが少ないから。

 

モラハラ、DV。

これらをする人はほとんどは自己愛性人格障害だと言われています。

 

被害に合ったことがない人、周りに「あの人なんだか少し変だな」という人がいるけど

自分にはあまり害がないから、とそのままにしている人。

 

そういう人は、幸せだと思います。

 

身近にいて、なおかつ自己愛の持つ強烈な「毒」を受けた人にしか、その辛さは理解できないものと思っています。

 

「えっ、そんな人本当にいるの?」と信じられない人もいると思います。

 

ですが、世の中には普通の感覚を遥かに越える、人間をも超えたある意味「怪物」「悪魔」とも言うべき人。

 

ただの「頭おかしい」では到底済まない人。

 

そういう人は、実際に、しかも皆さんの身近に実はいたりするものです。

 

どういう人が該当するのか、自己愛性人格障害について紹介していきたいと思います。

少しでも多くの人に、自己愛性人格障害のことを知っていただきたい、そう願っています。